特定旅客自動車運送事業(貸切バス等)

特定旅客自動車運送事業とは、不特定多数の旅客を運送する事業のうち、運行区域が限定されている事業です。いわゆる「貸切バス事業」がこれに該当します。

特定旅客自動車運送事業新規許可申請とは、道路運送法に基づき、特定旅客自動車運送事業を経営する者に対して、その事業の経営を許可する制度です。

特定旅客自動車運送事業を始めるには、国土交通大臣の許可が必要です。許可を受けるためには、以下の要件を満たす必要があります。

事業を経営する者が法人または個人であること
適切な運行管理者、整備管理者を選任していること
事業に必要な車両、設備を有していること
事業に必要な運転者を確保していること
事業計画を有していること
また、事業計画には、以下の事項を記載する必要があります。

事業の目的
事業の概要
運行計画
車両、設備の状況
運転者の状況

特定旅客自動車運送事業の許可申請は、原則として管轄の運輸支局に申請します。申請書には、申請者の氏名、住所、連絡先、事業計画などの情報を記載します。

特定旅客自動車運送事業の許可申請の審査は、運輸支局が行います。審査の結果、許可が認められた場合、運輸支局から許可書が発行されます。許可書には、事業者の氏名、住所、連絡先、事業の種別、事業の概要などの情報が記載されています。

特定旅客自動車運送事業は、不特定多数の旅客を運送する事業であるため、安全確保が重要です。そのため、許可を受ける際には、運行管理者、整備管理者を選任し、車両、設備の状況、運転者の状況を整備する必要があります。また、事業計画においても、安全確保に配慮した内容を記載する必要があります。

特定旅客自動車運送事業の許可には、以下の種類があります。

観光貸切
一般貸切
特定貸切

観光貸切は、観光目的の旅客を運送する事業です。
一般貸切は、観光目的以外の旅客を運送する事業です。
特定貸切は、特定の施設や団体等の需要に応じて、その施設や団体等の利用者を運送する事業です。

特定旅客自動車運送事業の許可申請を行う際には、以下の点に注意が必要です。
法令試験に合格していること
必要な車両、設備を有していること
必要な運転者を確保していること

なお、特定旅客自動車運送事業の許可は、有効期間が定められています。有効期間が満了する前に、申請を行う必要があります。