業務委託契約

@業務委託契約とは
業務委託契約とは、民法上の主に「請負」「委任」の2種類のいずれかからなる契約で、
外部や他人に依頼して、業務を行ってもらう内容の契約です。
発注者から受注者へ委託し、受注者がこれを承諾、受任することが契約内容になります。
発注者と受注者との関係に主従関係は法的にはありません。
委託内容を、業務委託契約書により業務内容報酬その他条件を記載することが多いです。

A請負と委任の違い
請負契約と委任契約の違いは、
・請負契約は、請負人(受注側)が仕事を完成させる義務をおう契約です。
仕事が完成しなかった場合は、債務不履行として損害賠償責任を負い、
完成しても契約内容に合致していない不適合なものの場合
完成を義務づけられたり、報酬を減額される可能性があります。
請負契約は、請負人が自分の責任で業務を完成させる責任を取るのが原則となっており
請負人にとっては責任の重い契約と言えます。
・委任契約は、受任者は善管注意義務(業務を委任された人の職業・専門家としての能力・社会的地位などから考えて通常期待される義務)
を負いますが、仕事の完成度に対する義務は負いません。
委任内容に沿って業務を行った結果が未完成なら、過程に問題がなければ責任を負いません。
委任契約は、受任者が業務を善管注意義務を果たした上での結果は問われません。
請負契約が仕事の完成を目的とするのに対し、委任契約は事務処理を目的としています。

B契約時の注意点
業務委託契約、は法律用語ではありません。
「請負」「委任」どちらに分類するかは契約の内容で決定します。
請負の契約の場合、業務請負契約という名前で結ぶ場合が多くありますが
業務委託契約でも、請負の性質を帯びている契約内容であれば、請負契約に分類されます。

C請負か委任かの判断
業務委託契約が、請負に分類されるのか委任に分類されるのか判断がつきにくい場合も多々あります。
どういう内容の契約を締結したいか、その場合どの内容を契約書に盛り込めばいいかわからない場合
サポート致しますのでご相談ください。
くわしくは、お問い合わせください!